昭和47年に建てたお住まいをリフォームされたYさん。その発端となったのは耐震性への不安でした。「ニュースで耐震問題が取り沙汰されていた平成17年に、耐震診断をしてもらったことがあるんです。そのときに、『生活スペースだけ耐震補強したらどうか』と言われたのがずっと気になっていて…」。当時は診断のみで工事をすることなく終わってしまいましたが、「今年に入って弟にその話をしたところ、『それなら、みどり建設に相談してみたら』と勧められたんです。弟はみどり建設さんで家を建てており、信頼できる会社だからと担当の方を紹介してくれました」。そこから話はとんとんと進み、「いつまでも不安に感じているより、やるなら今、やってしまおうと思ってお願いしました」。
<筋交い、金物でしっかりと補強>
リフォームにあたっては、まず、耐震診断士が改めてお住まいを診断。Yさんのお住まいは福井県木造住宅耐震化促進事業(補助金)の対象になっていたことから、要件に合わせて耐震補強計画を立て、生活スペースを中心に耐震リフォームを進めました。必要な箇所に筋交いをいれて、接続部分は金物で補強。さらに耐震性能の面で弱点となる開口部(窓)を減らして壁を増やし、耐震性を高めました。窓を減らすのに伴い外壁も見直しをしました。Yさんのお住まいでは構造的にそれまでのタイルの外壁では重量負荷が心配なことから、サイディングの外壁へとリフォーム。外観も一新しました。工事後は、福井県木造住宅耐震推進協議会の判定を受け、公的にもお墨付きの耐震住宅へと生まれ変わりました。
耐震工事と合わせて断熱工事も行っています。壁内には発泡ウレタンフォームの断熱材を吹き付け、断熱性能をアップ。「冬は寒く、湿気も多かったんですが、リフォーム以降は解消されました。夏もエアコンの効きが良くなり、涼しいですね。以前までの暑さ、寒さを忘れるほど快適です」。
<家族が集まるLDKに>
以前は壁を挟んで別々の空間だったというキッチンとリビングは、壁を取り払って開放感のある大空間へ。キッチンは対面式になり、ダイニングの家族と向き合って料理ができるようになりました。構造上取り払えない壁も、目線の高さに合わせて部分的に四角くくり貫くなどの工夫を凝らしており、「料理しているときもリビングに目配りができますし、インテリアとしても面白いですね」と奥さまもお気に入りです。壁をなくして広いLDKになりましたが、断熱工事をしたことで冬でも暖かく、「みんなでリビングにいる時間が増えました」と家族の交流も増えています。
リフォームを機にご家族のお部屋も一新。以前、お母さまが使っていた和室は奥さまのお部屋としてリフォーム。畳をフローリングにし、部分的にタタミコーナーを造りました。2階にあった奥さまのお部屋はお孫さんの部屋にするなど、家族の変化・成長に合わせて暮らしやすくリフォームしています。
<水まわりもリフレッシュ>
水まわりも新しく生まれ変わりました。まずお風呂。「以前のお風呂は大理石を使っていたんですが、とにかく寒くて」というお悩みを解消するため、防湿・気密・断熱工事を行いました。大理石のお風呂はユニットバスにし、暖房を完備。さらに脱衣室には収納スペースを確保。昇降式の物干しも取り付け、使い勝手を高めています。
トイレもバスルーム同様に防湿・気密・断熱工事を実施。トイレ内に収納と手洗いを設け、より使いやすくしました。廊下との段差をなくし、手すりを設けるなど、安心・安全にも配慮しています。
施主様のご感想
柔軟に対応してくれ、住み心地のよい家に

以前から気になっていた耐震補強を、しっかりとした計画のもと行ってくださったので、安心して住める家になりました。寒かった住まいも断熱工事のおかげで暖かくなり、結露も出なくなりました。リフォームを機にオール電化にしてもらったので電気代が増えるかなと思っていたんですが、以前と変わらない電気代で冷暖房もまかなえ、光熱費が大幅に下がりました。この点でも住まいの性能が良くなったことを実感しています。
リフォームは構造上取り外せない柱や壁があったり、限られたスペースや条件の中でリフォームなければならない難しさを感じましたが、そんな中でもみどり建設さんは知恵を絞ってくださり、感謝しています。職人さんも仕事が丁寧で、コンセントの位置などちょっとした変更にも柔軟に対応してくださいました。おかげさまで、とても住み心地のいい家になり、外に出掛けるより家で過ごす時間の方が増えました。