緑に囲まれたロケーションの中、二世帯住宅を建てたH様。ご両親の暮らす1階は、ご親戚も集える大空間LDKや、テラス付きの和室を備えて開放的に。若世帯が暮らす2階は、デザインと機能性に工夫を凝らしたモダンな空間に。それぞれの世帯の暮らし方や生活リズムを大切にしながら、ほどよい距離感で暮らせる工夫を、すみずみに盛り込んでいます。
漆喰の白壁に黒の鋼板を組み合わせ、スタイリッシュなデザインに。片流れの屋根は軒裏にレッドシダー（米杉材）をあしらい、木の温かみをプラス。切り立つような勾配屋根のラインも、山並みと調和しています。交通量が多い道路面の窓は少なめにしてフェンスを建てるなど、外からの視線もさりげなく遮っています。
玄関は、来客用と家族用に動線を区切っています。家族が出入りする側は、壁一面に収納スペースを造作。二世帯分の靴やコートなどを仕舞うことができる大容量のおでかけ収納が、玄関をすっきり美しく保ちます。
ご両親が暮らす1階LDKは、約25畳の大空間に。段差をなくしたリビングと和室は、つなげると約20人が集まることができるゆとりの広さ。ご近所様やご親族の集いにも対応できます。天井のライン照明など、光の演出も空間に広がりを生んでいます。
仏間も兼ねた和室は、間接照明や縦長の採光窓の優しい光で、心地よい空間に。南側のテラスは、花火やお月見、バーベキューなど、家族イベントでも大活躍。メダカや朝顔の育成など、お子様の好奇心や感性を育む場にもなっています。
リビングの入り口近くに、マグネットウォールを設けています。お子様の絵や絵ハガキを飾るほか、プリントや大事なメモなど、家族の情報共有にも役立っています。
2階LDKは屋根勾配を活かし、のびやかな空間に。床はナラの無垢フローリング、壁は漆喰、天井はレッドシダーを採用。表情豊かな自然素材に包まれ、心も体も安らげます。
スタイリッシュな造作キッチンは「LDKを広くしたい」という思いもあって、壁付けにしています。ワークトップは奥様の身長に合わせて設計。収納もたっぷりで、機能性にも優れています。キッチンの天板は取り外せる造りになっており、将来、収納家具へとリノベーションすることも可能です。
奥様のお気に入りは、キッチンから外の景色が見える窓。遠くの山並みが、一枚の絵のように空間を彩ります。お子様の学習机も、窓に面して配置。家族に見守られながら勉強に集中でき、ときには窓の外を眺めて気分転換もできる、理想的な学習環境です。
2階リビングにも、山の景色を切り取ったピクチャーウインドウを取り入れています。窓の下には小屋裏収納を設けており、普段使わないものをすっきりと収納できます。
ゆったり広めの2階トイレ。隣接してシャワールームも備えており、夜遅く帰っても階下に気兼ねすることなくリフレッシュできます。
